諫早市議選
「ムダ遣いと市民いじめ市政を推進する議員か、市民の声を議会に届け市政を監視する議員か」−住民本位の新議会つくる日本共産党の三議席
                         「しんぶん赤旗」2005/3/30掲載

 長崎県諫早市と周辺五町が合併して一ヵ月。先送りされてきた国民健康保険税(料)や介護保険料はどうなるのか、どのような新「諫早市」をつくるのか。「諫早民報」などで日本共産党が提起した問題点や課題が、市民の間で大きな関心を呼んでいます。
 周辺の旧町では、合併と同時に、敬老祝金が削減されたり、公営住宅駐車場や粗大ごみなど有料化や値上げが相次ぎ、この先どうなるのかと不安の声があがっています。「市になって、負担だけがあがるのは納得できない」「『負担は軽くサービスは高く』のかけ声はどこに行ったのか」。怒りの声はあちこちから聞こえます。
 そうした声は旧町だけではありません。日本共産党の西田京子・前諫早市議の訴えを、石垣にもたれて聞いていた旧市内に住む女性は、「この不況の中、周辺の町の人たちが怒るのは当然ですよ」と共感し、これまでの諫早市政をこう評しました。
 「諫早が高すぎるんです、国保料も下水道も。(市長や議会は)市民の声なんてきかないんですよ。諫早はいい所なんですけど、はっきりいって暮らしにくい」と。
 西諫早の団地に近いスーパーでは、「新幹線?いらんよ。ムダ遣いでしょ」「諫早干拓とか、ダムとか、なぜ諫早ばっかりなんですかね」(女性の二人づれ)と、率直な声が返ってきました。
 「国や県の、いいなりどころか先取りだからね」と揶揄(やゆ)されてきた諫早市政。「大型ゴミ焼却場建設」「市民税増税」「国保料引き上げ」など、これまで市民犠牲の悪政を支え、推進してきたのは日本共産党以外のオール与党です。
 それだけに市民の声や願いを議会で取り上げ、「鉄サビで飲めなかった小学校の水道管を取り換え」させたり、「団地内の歩道整備・街路灯設置」を実現したり、環境保護や教育環境整備の運動を住民とともにすすめてきた日本共産党議員の活動が光っています。
 市政の主人公は市民。旧諫早市に周辺町を合わせるのでなく、市民だれもが納得する新「諫早市」づくりこそ求められています。「高すぎる国保料は下げるべき」(前出の女性)「公共事業見直しと情報公開を」(男性・四十九歳)など、市民の声をまっすぐ議会に届け、市民の立場で対案を示すことのできる日本共産党議員団がどうしても必要です。
 新しい市会議員選挙(定数三十四)は四月三日告示(十日投開票)。「ムダ遣いと市民いじめ市政を継続する議員か、市民の声を議会に届け市政を監視する議員か」が問われます。
 日本共産党の木村和俊・前高来町議、西田京子前諫早市議、中野太陽前多良見町議の三氏は、市民が主人公の新議会へ「全員当選で議案提案権を」と全力をあげています。
 市議選には五十六人前後の立候補が予想されているものの、同時に行われる市長選候補の思惑とも絡んだ選挙直前の動きもありなお流動的です。