嘱託員解雇に反対し連帯集会を開催
「一方的雇い止めは納得できない」と嘱託員が訴え

             「しんぶん赤旗」2005/3/19
 長崎市が合併に伴う職員増などを理由に、嘱託員(パート職員)の大量解雇(雇い止め)をすすめている問題で、長崎県春闘共闘会議は十七日、同市役所前で、春闘勝利統一行動と結んだ「長崎市嘱託員の雇用を守る3・`昼休み連帯集会」を開きました。百人を超える労働者が駆けつけ、集会後一時間の座り込みを行いました。
 集会で市役所従業員組合の峰剛副委員長は、「当局は百三十一人に雇い止めを通告した。交渉も解雇回避の努力もせず、一片の通告で雇用を奪うことを組合として認めるわけにはいかない」(そうだの声)と怒りを込めて報告。これまで通りの嘱託員の継続任用と、労使交渉による解決を求めました。
 市の統計調査の仕事を長く続けてきた青木薫さんは、「私も嘱託員、一方的雇い止めは納得できません」と、春闘共闘に結集する労働者の支援を訴えました。
 この問題での市議会委員会の審議について日本共産党の山本誠一市議は、「(雇い止め者の)勤続年数や勤務実態を示せとの要求に、市当局は『名前は分からない』とのべた」と報告。集会参加者から驚きと怒りの声があがりました。
 集会では、「市の嘱託員削減は事務処理そのもの」「人間を人間と思っていない、そんな心の通わない行政はない」と、市当局の姿勢に厳しく抗議するアピールを採択しました。