原爆症認定訴訟への支援訴え宣伝・署名
「国が責任負わないのはおかしい」と若者ら

               「しんぶん赤旗」2005/3/15


 長崎地裁だけでも二十九人が提訴している原爆症認定集団訴訟の第十三回口頭弁論を前に、同訴訟を支援する会・長崎は十二日、長崎市浜町の鉄橋(てつばし)で、「公正判断」を求める署名を呼びかけ、訴訟への支援を訴えました。
 被爆者や支援する会のメンバー二十数人が参加しました。
 この日は寒風吹き付ける悪天候、冷たい手をこすり合わせながらの行動となりました。
 マイクを握った支援する会の山田拓民事務局長は、「被爆者がやむを得ず裁判に訴えたのは、国が被爆者の治療を援護する法律を守らないから」と、認定制度の精神を無視し続ける国の審査姿勢を批判。行き交う主婦や高校生らが、被爆者が病身をおして一枚一枚必死で配るチラシを受け取り、「たいへんですね」と励ましていました。
 「長崎出身だし、原爆は忘れていけないこと」と署名した女性は、「国が責任負わないのはおかしい。何もお手伝いできないから身近な署名くらいしないと」と、連れの男性にも署名を促していました。
 長崎地裁での次回口頭弁論は十五日(午後十二時半集合)。支援する会は、「裁判はヤマ場を迎えています」と、多くの市民の傍聴を呼びかけています。