長崎市編入・合併の一方的推進は住民無視

 「『時間がない』と、長崎市との編入合併を一方的に推進するのは住民無視」|。長崎県琴海町の住民団体「明日の琴海を考える会」(前尾次義代表)は三日、同町選管に、町の市町村合併にともなう選択を住民投票に付するための条例制定を求める請求書を、有権者三千二百六十六人分(有権者のo%)の署名を添えて提出しました。
 同町は、隣接する三町との法定合併協を昨年十一月に解散。その翌日、岩永照男町長は長崎市との編入合併の方向を示し、四日目に議会も同調。「住民の総意」と称して法定合併協を設立し、来年一月の編入合併をめざしています。
 前尾代表ら四人は、「なぜ長崎市と合併するのか。メリット、デメリットは何なのか。説明のない説明会では納得できない」と、民意を無視した町長と議会の姿勢を厳しく批判。「@単独A(隣接する)時津町との合併B長崎市との編入合併ーの選択肢から町民の意思で決めさせてほしい」と求めました。
 日本共産党の管田峰子町議は、「町の将来を決めるのは町民。粘り強く署名を集める努力は苦労と勇気のいること、町長と議員の活動が問われています。住民の意思を重く、謙虚に受け止めるべき」と話しています。
 住民投票条例の直接請求は有権者の五十分の一(二百六人)以上の署名が必要。選管の署名簿審査などを経て、町議会で条例制定案が可決されれば住民投票となります。

西彼杵郡琴海町
「合併のあり方は住民の意思で」と住民投票条例求める

「しんぶん赤旗」2005/2/5