「教育基本法を学び、現場で活かすことの重要さ学んだ」と、参加した教師や父母

 「ながさき・子ども教科書ネット」と「『高校改革』を考える長崎県民の会」は三十日、長崎市の県総合福祉センターで「教育基本法学習交流集会」を開きました。活水女子大の渡邊弘氏が「日本国憲法と教育基本法」と題して講演、教師や父母ら約七十人が参加し討論しました。
 長崎高教組の横林和徳委員長が、「『改正』が声高に叫ばれている教育基本法は、今こそ憲法とともに生かすべきもの」とあいさつ。
 渡邊氏は、教育基本法の性格について、戦前の誤った教育への反省から、「国家権力の教育介入を規制し、教育関連法規の基準となるもの」と指摘。「改正」勢力の狙いが、「戦争できる人間づくり」「国の政策にノーといわない人間づくり」にあると強調しました。 同氏は、同基本法を守り生かす運動の方向について、「現場で実践しているのは教師と父母」「憲法と教育基本法の理念、内容をしっかり教えること」とのべ、創意と工夫に確信をもった実践を呼びかけました。
 参加者からは、教育基本法を生徒とともに読み、ともに考える授業を実践している経験(教師)や、授業のスピードについていけず苦しんでいる子どもの実態が父母らから出され、「教育基本法の内容をもっと知り、広げていくことの大切さを痛感した」などの感想も聞かれました。

憲法と教育基本法」テーマに学習交流集会

「しんぶん赤旗」2005/2/3