ダムの前に治水が必要

仁比議員と党長崎県委員会が本明川流域を視察

                                「しんぶん赤旗」2005/1/7

  長崎県諌早市を縦断する本明川上流のダム建設計画にかかわって、日本共産党の仁比聡平参院議員と党県委員会の合同調査団は1月5日、本明川水系流域委員会委員を務めた東幹夫長崎大学名誉教授の協力をえて同河川流域とダム建設計画’地を視察、地元関係者と懇談しました。

 調査には、仁比議員のほか、中田晋介長崎県議、福岡洋一、西田京子の両諌早市議、堀江ひとみ長崎市議、木村和俊高来町議、西村貴恵子・県国会議員事務所長ら12人が参加しました。

 本明川流域では、同市を襲った1957年大水害後の河川改修の現状を視察。流域堤防の6割が、未完成の暫定堤防や未着工のままになっている実態を地図を見ながら確認、「ダム以前にやることがあるのではないか」などの声が次々に出されました。

 水害体験者やダム建設による治水・利水の勝り方に疑問を持つ専門家らとの懇談では、「治水対策は、諌早水害の原因をよく検証し、実情にあっだものにすべきだ」「人口は増えないのになぜダムによる利水なのか」など、活発な意見が交わされました。

 仁比議員は、「必要性や合理性をぬきに計画を進めている国交省の姿勢を感じる」と語りました。

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