火災を起こした同型船の名を引き継ぐ
二〇〇二年十月、建造中の長崎港で火災を起こした「ダイヤモンド・プリンセス」の名前を引き継いだ、同型の世界最大級豪華客船が二十七日、汽笛とともに松ヶ枝岸壁を静かに離れ、就航先へむけ出港しました。
同船は全長二百九十b、幅三十七・五b、水面からの高さ五十四b。客室は千三百を超え、白亜の巨大な高級ホテルを思わせます。
火災を起こした同型船(「サファイア・プリンセス」として五月完成予定)と入れかわり、納期が三カ月も短縮され完成が急がれていたこともあって関心を集め、多くの市民が早朝の出港を見送りました。
出勤前に見に来たという女性は、「こんな船に乗ってみたい。夢でもいいから」と、笑いながらファインダーをのぞいていました。