長崎県社会保障推進協議会は十九日、長崎市の県自治会館で年金問題学習会を開き、「年金実務センター」の公文昭夫代表が、「どうなるあなたの年金|大改悪の内容と真の年金改革」をテーマに講演しました。
 同協議会の哲翁昭邦会長は、「史上最悪の年金大改悪、内容をしっかり学び撤回のたたかいを」とあいさつしました。
 公文氏は、「日本の制度は戦費調達を目的として生まれた分かりにくい制度」と特徴をのべ、「改善・充実させる基準は憲法でなくてはならない」と語りました。
 また今回の年金大改悪について、「本来責任をおうべき国の負担が少なく、大企業が賃下げ・リストラをすすめてきたことにこそ問題の元凶がある」と指摘、「空洞化が続いている実態の解消なくして制度の改革はない」と強調しました。
 公文氏は、「基礎年金部分を国庫負担方式に改め、莫大な額にのぼっている年金積立金を民主的に活用すれば、消費税増税なしで最低保障年金を含む改革を実現できる」と対案を提示、春闘と結んだ国民的運動で改悪案を撤回させようと呼びかけました。
 会場から、「若者にとっても今の重大問題だということがわかった」などの声が出されました。
「大改悪を撤回させ、国民的議論で安心・信頼の真の年金改革を」と講演
公文昭夫年金実務センター代表が長崎市で
「しんぶん赤旗」2004/2/23