十七日に長崎県佐世保市で発生した、米軍兵士‖強襲揚陸艦エセックス乗組員‖による凶悪な少女暴行事件に対し、同市の女性たちによる「基地犯罪を許さない女性集会」が二十五日、同市三浦町のスピカで開かれ、大雪のなかを約七十人が駆けつけました。
 呼びかけ人代表の宮本恵美子さんは、「この会は八年前、若い女性がのどを切り裂かれるという凶悪事件のあと結成された。その後活動を休止していたが米軍兵士による犯罪は絶えず、今回また女性にとって絶対に許せない強姦事件が起こってしまった」と報告し、女性こそ抗議の声をあげ佐世保を平和の町にと呼びかけました。
 集会で新日本婦人の会佐世保支部の清家克子さんは、「ほんとうに許せない事件。根絶のためには、おおもとにある米軍基地と安保条約をなくす運動につなげていくことが必要」と、女性の運動強化を呼びかけ。諸団体の代表も次々に米兵犯罪をきびしく批判、そのために女性自身が立ち上がることが求められているなどとの発言が続きました。
 集会では、犯罪の徹底調査や再発防止を求める決議を採択。米軍基地への抗議と佐世保市長への申し入れなどの行動を起こすことを決め、中心街をパレードしました。
米兵による凶悪犯罪に抗議し、佐世保で「基地犯罪を許さない女性集会」
「しんぶん赤旗」2004/1/29