「かつてアフガニスタンは美しい国でした」|。戦乱で荒廃する前の平和なカブールやバーミアンの遺跡、生活する人々の写真を通してアフガニスタン支援と平和の尊さを訴える東松照明(とうまつ・しょうめい)氏の写真展「アッサラーム・アレイクン・里帰り展」が、長崎市松ヶ枝町のナガサキピースミュージアムで開かれています。
 長崎を皮切りに、昨年春からの全国巡回展を終え、再び長崎で開催するもの。今回は精選された百二十八点が三回(二回目は二十七日から、三回目は二月十日から)に分けて展示されます。
 土とレンガで固めた素朴な家や無数の洞穴、貴重な遺跡建造物、屈託のない笑顔、その一枚一枚から誇り高い国民の生活が伝わってきます。
 美しいアフガニスタンの写真を見るのは初めてという女性は、「空爆以降は報道もされないけど、今どうなっているんでしょうね。アフガニスタンは」と、心配気に話していました。
 十八日には、ペシャワール会の医師・中村哲さんと東松さんの対談「アフガニスタンは今」が行われます。(旧香港上海銀行記念館 午後2時)
 写真展は二月二十九日までの九時半から十七時半(平日の月曜日は休館)。入場無料です。
「アフガニスタンは美しい国でした」と、再び長崎で写真展
「しんぶん赤旗」2004/1/9