「核のない安心して暮らせる世界を」と被爆者ら

 年の瀬がせまるなか、原水爆禁止長崎県協議会(県原水協)は二十二日、日赤長崎原爆病院(長崎市茂里町)と恵の丘長崎原爆ホーム(長崎市三ツ山町)を訪れて被爆者を激励、見舞金を届け関係者と懇談しました。
 柴田朴代表委員と片山明吉事務局長が参加しました。
 恵の丘原爆ホームでは、約六十人の被爆者と松崎ヒロ子施設長、職員らが「恵の丘のうた」を歌って出迎えました。
 柴田代表委員は、「台風や地震災害が多い年でしたが、来年は被爆六十年、核兵器廃絶と被爆者救援にがんばりたい。元気で新しい年を迎えてください」とあいさつ。
 入所中の被爆者らは、うなずき、手を合わせながら話に聞き入っていました。
 代表してお礼をのべた延田シズエさんBHは、「原水協のみなさんの活動が実り、核のない、安心して暮らせる世の中になるよう願っています」と、しっかりした口調で核兵器廃絶と平和な世界を訴えました。
 これに先立ち、原爆病院では進藤和彦院長らと懇談。同院長は被爆者医療充実への思いを語り、国のいっそうの支援を訴えていました。

県原爆協が原爆ホームと原爆病院で被爆者見舞う

「しんぶん赤旗」2004/12/23