「しんぶん赤旗」2004/11/25

自民党長崎県連が政治資金パーティを再開。県民から「反省がない」などと批判の声


 二〇〇二年末に発覚した長崎県知事選をめぐる違法献金事件で、当時の幹事長など二人の逮捕者を出した自民党長崎県連合会は二十三日、長崎市内のホテルで、「自民党長崎県政経セミナー」と称する政治資金パーティを開きました。
 「活動費が必要で、背に腹は変えられない」との判断で、自粛していた資金要請活動を公然と再開したもの。同党の武部勤幹事長や谷垣禎一財務相、県選出国会議員、県議らが顔をそろえ、金子原二郎県知事も同席しました。
 同党県連はすでに、「長崎方式」といわれた企業訪問による企業・団体献金集めを再開しており、今回開いた一枚二万円の政治資金パーティも、県民の批判を承知のうえで実施したものです。
 県民の間からは、「企業献金はもともとワイロ」「強引でなければよいという同党の姿勢には反省がない」などの声が聞かれ、今後批判が強まるのは必至です。
 事件発覚当時、県発注の公共事業請負業者による自民党県連や金子知事後援会への違法献金問題を議会で追及した日本共産党の中田晋介県議は、「この事件では、政党と企業の汚れたカネの問題が全国的に明らかになり、県連幹事長らが有罪になった。自粛していた企業献金やパーティを再開するのは、清潔な政治をすすめるという県民への約束を反故(ほご)にするものであり許せない」と話しています。