2004年11月23日(火)「しんぶん赤旗」

平和の大切さ伝えなきゃ

日本平和大会in佐世保

若者たちが語りあった


写真
グループ討論で語り合う青年たち=21日、長崎県佐世保市

 「平和を思う気持ちを広げていきたい」。長崎県佐世保市で二十二日まで四日間にわたって開かれた日本平和大会には、多くの青年が参加し、身近なところから“平和の行動”にとりくもうと話し合いました。

 二十一日の青年分科会には百七十人が参加しました。ボランティア団体イラクホープネットの高遠菜穂子さんが、イラクでの学校再建のとりくみを報告。青年たちは真剣に聞き入りました。

 グループ別の討論では、「こういう大会などで平和の大切さを聞くと、みんなに伝えなきゃとすごく思う」という発言に、他の青年もうなずきます。「友達に話すだけでもいいと思う。そこから運動が広がるんじゃない?」「大会後にすることとして、一番初めに職場に戻って報告することが大切だね」と発言がつづきます。

 愛知県幸田町から参加した山本直子さん(26)は「黙っていたくない。何もしないでいたくはない。みんなで考えて、模索しながら、できることをやっていきたい」と語ります。

 つづいて開かれた「青年大交流会」には、高遠さん、写真家の郡山総一郎さん、二十歳代の平和大会の海外ゲスト、フィリピンのハーバート・ドセナさん、韓国のコ・ジソンさんも参加。歌あり、トークありで元気に交流。会場いっぱいに若さをはじけさせました。

 名古屋市の高校生、高橋康平さん(17)は「大会で同世代の人たちの発言を聞いていると『自分もやろう』という気になります。地元の平和ゼミにいっぱい高校生を集めたい」と笑顔で語ります。

 フィリピンのゲストと話した京都市の大学生、山本暁美さん(21)は「フィリピンでも平和に関心のある人は日本の憲法九条を知っているそうです」と言い、「ゲストが話していた『平和を訴えることはかっこいい』という考え方を広めたい」と目を輝かせました。


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