2004年11月23日(火)「しんぶん赤旗」

日本平和大会終わる

米軍基地強化反対 うねりを全国から

30日から運動強化期間


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「基地のない日本をめざして草の根から運動を」と呼びかけた閉会総会=22日、長崎県佐世保市

 「基地はいらない、守ろう憲法九条」を掲げて長崎県佐世保市で開かれていた二〇〇四年日本平和大会は二十二日、閉会総会を行いました。参加者は、基地のない日本、日米安保条約廃棄をめざし、米軍「再編」のなかでの基地強化とのたたかいを急いで全国的に大きく盛り上げようとの行動提起に、大きな拍手でこたえました。

 まとめと行動提起をした安保破棄中央実行委員会の西川征矢事務局長は、大会を通じ、米軍基地の再編強化が急速にすすむ一方、ブッシュ米政権が国際的孤立を深め、日本でも国民や自治体との矛盾が深まっていることが浮き彫りになったと強調しました。

 また、さしせまった行動として三十日から自衛隊派兵期限切れの十二月十四日までを「ファルージャへの攻撃即時中止! アメリカはイラクからただちに撤退せよ! 自衛隊の派兵延長反対!」をスローガンに運動強化期間に設定、三十日午後六時半から東京・日比谷野外音楽堂で開く緊急集会の成功――など、職場・地域からの運動を呼びかけました。

 北海道帯広市から初参加の佐藤志織さん(22)は「マスコミ報道と全然違うイラクの実情を知り、港に軍艦が展覧会みたいに並んでいるのを見て、衝撃の連続でした。平和のために何かしたい」といいます。熊本県荒尾市の松原由佳さん(19)は「平和運動をしている多くの人たちにふれ、平和と環境のことを私なりに考えていく目標ができました」と語っていました。

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