9条守る運動広げよう
「長崎県九条の会」発足記念のつどいに400人 
 憲法9条守る運動を広げようと、11月3日、長崎市文教町の長崎大学で「『長崎県九条の会』発足記念のつどい」が開かれ、県内各地から400人が参加しました。
 つどいでは「長崎県九条の会」代表で被爆者の下平作江さんが、「被爆した私たちにとって9条は希望。この九条をまもるために、力を合わせましょう」と開会あいさつ。
 そして同会呼びかけ人を代表して、県子ども劇場連絡会理事の山北真由美さんと高橋真司長崎大学教授が、九条への思いを語りました。
 このうち高橋教授は、「史実を紹介しながら、日本国憲法は外国から押しつけられたものでなく、『戦争を二度としたくない』という国民の強い思いを背景に制定されたもの。21世紀の指導原理となるべき宝です」と強調しました。さらに高橋教授は、「もし小泉首相が私のゼミの学生なら、彼の態度は『不勉強、不履行、不誠実の三位一体』」だと語り、「憲法九条を守っていくことが大事」と力説しました。
 つどいでは、「大村市九条の会」の谷川成昭事務局長と「九条の会を支援する医療人の会」の哲翁昭邦医師が、運動を始めるにいたった自らの思いを語りました。
 なお、つどいでは、「九条の会」の井上ひさし、澤地久枝、小田実の各氏と「長崎県九条の会」代表の土山秀夫元長崎大学学長、高見三明大司教のビデオメッセージも上映されました。

 大学生、医師、市議会議員、元教員らが会場から発言したあと、同会事務局長の前原清隆総合科学大学教授が、「これを機に、大小の集会や学習会を持つなど、運動を広げていこう」と呼びかけ、閉会しました。