「平和の思いつなぎ、学び、交流しよう」と期待

 「基地はいらない、守ろう憲法九条」と長崎・佐世保市で開かれる「日米軍事同盟打破、基地撤去二〇〇四年日本平和大会in佐世保」(十一月十九日|二十二日、同実行委員会主催)の開催が迫りました。基地や日米軍事同盟の問題を正面に掲げて学習・交流し、たたかいを広げる大会として期待されています。
 (写真=前大会で辺野古への新基地建設は許さないとカヌーで辺野古の海を視察する参加者たち 04年1月

 【ぴったりのテーマ】
 大会の基本テーマは、「憲法改悪反対、九条を活(い)かしアジアと世界の平和をきりひらこう」「米軍基地の再編強化反対、基地も軍事同盟もない平和な日本をつくろう」「アメリカの戦争政策ノー、イラク占領やめさせ、自衛隊撤退を」の三つです。
 米軍ヘリの墜落事故や米軍基地の再編強化、米国の要請による憲法改悪の動き…。「いまの事態は、平和と暮らしを脅かす根本原因が、日米軍事同盟と基地であることを浮き彫りにしている。こうした問題を正面に掲げ、『基地はいらない、守ろう憲法九条』と開かれる平和大会はぴったり」(千坂純・日本平和委員会事務局長)です。

 【魅力ある海外代表】
 大会の幕開けとなる国際シンポジウム(十九、二十日)は、魅力的な海外代表を迎えて「世界の米軍基地に反対する国際連帯を」と開かれます。
 パネリストとして、米国から、イラク戦争に従軍した元米海兵隊員や米軍事戦略研究の第一人者が訴えます。フィリピンからは、多国籍企業の横暴と南北格差問題にとりくむNGOの中心メンバー、韓国からは米軍被害とたたかっている住民代表が参加します。

 【多彩なシンポと分科会】
 全体総会とシンポジウム、分科会は多彩なテーマで開かれます。
 全体総会(20日開会総会、22日閉会総会)では、佐世保基地を抱える地元・佐世保をはじめ、米軍基地の再編強化に反対し、「基地はいらない」とたたかっている沖縄県や神奈川県の横須賀、座間、山口・岩国、東京・横田、青森・三沢、静岡・東富士、北海道・矢臼別などの代表が勢ぞろいします。
 シンポジウム(21日)は、@私たちの未来と憲法九条Aどうすれば戦争への道を食い止められるか|の二つです。
 分科会(21日)は、@憲法九条を守り、アジアと世界の平和に貢献する日本めざしてAイラク戦争・占領と自衛隊派兵を考えるB戦争する国にしないためにCいのち脅かす米軍基地D戦後60年へー平和教育をE被爆60年へ−「いま、核兵器廃絶を」F暮らし守る運動と平和運動との合流めざしてGいのちと子どもの未来を考える特別分科会H青年−の九つです。参加者がテーマにそい、それぞれの思いや疑問を出し合い、これにパネリストが答えて学び、深め合うよう工夫しています。
 特別分科会は、佐世保市で小学六年生による同級生殺害事件が起きたことなどから、命の大切さをどう子らに伝えるかを基地・安保問題と結んで考え合います。

 【基地を見て包囲】
 佐世保基地は、五つの弾薬・燃料施設がおかれ、アジア・太平洋全域の米海軍の弾薬・燃料補給拠点。アフガン、イラク戦争でも使われました。
 動く分科会(21日)では、この佐世保基地を陸と海から見つめます。また二千人規模の「人間の鎖」(20日)で基地を包囲します。市民、家族ぐるみで手をつないで一・四`bを取り囲みます。

 【主な日程】
 2004年日本平和大会in佐世保」の主な日程は次の通りです。
○国際シンポジウム…19日(金)14時−18時▽20日(土)9時−正午、佐世保市民文化ホール
○人間の鎖行動…20(土)13時−15時、島瀬公園に集合
○開会総会…20日(土)16時−19時(アルカスSASEBO)
○動く分科会…21日(日)8時−正午、アルカス近くの広場に集合
○シンポジウム・分科会…21日(日)14時−18時▽シンポ…@セントラルホテルA県北振興局天満庁▽分科会…@E中央公民館内ABCDFGHアルカス内
○閉会総会…22日(月)10時−正午(アルカス)
 大会の参加費、会場など詳細は、日本平和大会実行委員会(日本平和委員会気付)電話03(3451)6377まで。
基地はいらない、守ろう憲法九条。
「2004年日本平和大会in佐世保」
(11月19日〜22日)まで20日
2004/10/29「しんぶん赤旗」
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