土山秀夫元長崎大学学長ら二十二氏が「被爆地は鋭敏に反応を」と

 井上ひさしさんら九氏が発表した「九条の会」アピールを、「被爆地長崎で広げ、憲法九条を守ろう」と二十一日、長崎市内で「長崎県九条の会」が結成されました。
 郷土史家の越中哲也氏ら、県内の学者や医師、弁護士、宗教家ら二十二氏が名を連ねています。
 「呼びかけ人」代表の一人・土山秀夫元長崎大学学長は同日、他の呼びかけ人八人とともに記者会見し、「憲法をないがしろにする動きに、被爆地は鋭敏に反応しなければいけない。平和の尊さを感じている県民の気持ちを九条に向けてもらうためには、だれかが先頭にたたなくてはならない」と結成の意義を強調。@県内各地域、諸分野に「アピール」賛同組織をつくろう A「九条の会」のメッセージを広げよう Bさまざまな集会や学習会を開こう|と、九条改憲に反対する世論の喚起を訴えました。
 同会は、土山氏とともに越中哲也(郷土史家)、下平作江(長崎原爆遺族会会長)、朝長万左男(長崎大学教授)の各氏を共同代表に選出、呼びかけ人全体で会を構成するとしています。事務局担当は、前原清隆氏(長崎総合科学大学教授)。
 「日本国憲法」が交付された十一月三日に、「結成記念の集い」(長崎大学中部講堂・午後一時)が開かれます。
被爆地長崎で九条の会結成
九条改憲反対の世論喚起をよびかけ
「しんぶん赤旗」2004/10/23