日本共産党も趣旨に賛同してともに運動

 
八月に、旧福江市など一市五町の合併で発足した長崎県五島市。合併で「議員の在任特例を適用し、九十一人もの議会となったのは理解できない」と十六日、地方自治法に基づく議会解散請求署名が始まりました。
 「住民投票を求める会」(代表世話人・三辻光雄氏ら二人)がすすめているもの。旧福江市の商店街や大型店前など数カ所に机が並べられ、「旧町議六十九人の報酬が十万円以上もはねあがった。一年九カ月の『在任特例』で約六億三千万円の支出増は納得できない」と署名を訴えました。
 「この不況、議員は自分だけよければいいのか。もっと市民中心であってほしい」「市長選といっしょに市議選もあると思っていた」など、議員の特権に批判の声が圧倒的。買い物客らが次々に署名していました。
 求める会の小石健一事務局長は、「手前勝手な議会のあり方にみんな怒っています。解散は当然で、一人ひとりの議員の良識が問われている」ときっぱり。議会の自主解散に期待しつつも、有権者過半数の二万人の署名で議会解散を求める構えです。
 市内の市場で惣菜屋を営む相川泰治さんは、「財政赤字といいながらなぜ九十一人の議員がいるのか。市民の声に耳を傾けるべき」と、仕事の手をとめて署名に駆けつけました。
 日本共産党五島群委員会は、「『会』の趣旨に賛同し自主的、積極的にこの運動に参加します」との見解を発表しています。五島市の有権者は三万八千二百三十四人(九月二日現在)です。
五島市で(在任特例の)議会解散求め署名活動を開始
「しんぶん赤旗」2004/10/19