日本共産党長崎県委員会と同南部地区委員会は10月5日、長崎市の県勤労福祉会館で講演会を開きました。講師は党中央国際局の神田米造次長で、「日本共産党の野党外交と世界で光る憲法9条」と題して講演しました。
 神田さんは、参院選後に党本部に数千人から手紙やメールが届けられたことを紹介。「選挙で負けた党にこれだけの寄せられたのは、いまの自民党政治に強い不安を感じているから」とのべ、参院選挙後も国民との矛盾を広げている自民党政治とこれに追随する民主党を厳しく批判しました。そして、ますます日本共産党の役割が大きくなっていると強調しました。
 9月初旬に開かれたアジア政党国際会議に話しをすすめた神田さんは、「アジアの多くの政党は政党は宗教や立場を越えて、戦争でなく国連憲章によって平和なアジアと世界をつくろうと努力している。これは日本共産党の立場と一致する立場です」とのべ、「憲法9条を変えることは、こうした流れに逆らうものだ」と力説しました。
 イラク戦争についても、アメリカの有力なメディア2社が、「政府からの間違った情報のもとに報道した」ことを自己批判したことを紹介し、「どんなに軍事大国でも1国が自分の都合で世界を動かすことはできない」と、語りました。
 そして、日本共産党は国連憲章に基づく平和のルールや、大企業にも経済のルールを守れといっているだけ。「このことは全く当たり前の主張ではないでしょうか」と問いかけ、「日本共産党とともに政治を変えていきましょう」と呼びかけました。

 この講演会には130人の市民や党支持者らが参加しました。57歳の男性は、「アジアの大きな流れは『憲法9条』の方向にあることがわかった」と感想を語っていました。
 また、長崎市の岡田静子さんは「たいへんいいお話しでした。とくに神田さんの語り口が、これまでの弁士と比べ新鮮で、紋切り型ではなく、徹底追及型の話しでなく、一般の人が聞いていても納得できる話しではなかったでしょうか。例えば、大企業の批判も、大企業を全面否定する言い方ではなく、大企業の存在を認めつつも、ルールを守らせることを共産党が主張していることはみんなが納得できると思いました。」と話していました。  
 
党国際局の神田米造次長迎え講演会
「憲法9条は世界の流れ」と強調