じん肺根絶へいっそうの支援訴え

 今年十五回目となる「なくせじん肺全国キャラバン」(十月一日〜二十二日)を前に、同長崎実行委員会(代表委員・山口仙二氏ら五人)は二十八日、長崎市浜町の鉄(てつ)橋で宣伝・署名活動を行い、「じん肺・職業病根絶へいっそうの支援を」と訴えました。チラシ一千枚を配り、百六十五人から署名が寄せられました。
 長崎実行委員会は、第一回(一九九〇年)の全国キャラバンから毎年参加。この日は、いまたたかわれているじん肺訴訟の原告ら二十数人が参加し、「安全で健康に働ける職場を」などと呼びかけ。何人もの市民から、「無理しないでがんばってください」と声がかかっていました。
 知り合いにじん肺になった人がいるという女性は、「詳しく知っているわけじゃないけど、苦しいんですよね、息ができないんですよね」といい、企業や国の積極的対応を求めていました。
 労災・職業病の中でもじん肺キャラバンは、全国すべての都道府県をまわって実情を訴え、支援を呼びかける数少ない活動に一つで、炭鉱や造船、トンネル、石綿などを原因とする「じん肺」が、いかに広範囲で、深刻な社会問題であるかを示しています。長崎県内ではいまも、日鉄全国じん肺第二次、三井松島じん肺、三菱長崎造船じん肺第二次の裁判が、多くの県民の支援ですすめられています。
長崎市で、じん肺キャラバン前に街頭宣伝
「しんぶん赤旗」2004/9/30