「一応要請したでなく、手だてつくす決意を」と要求

 米海軍のイージス巡洋艦「ビンセンス」の長崎入港が明らかになったことで、日本共産党長崎県委員会(山下満昭委員長)は二十二日、金子原二郎県知事に対し、港湾管理者として「被爆県民の願いにこたえ入港を許可しない」よう申し入れました。石川悟党県書記長と中田晋介県議、堀江ひとみ長崎市議が参加しました。
 石川氏らは、米核艦船の入港予定報道に寄せられた県民の怒りの声を紹介。知事らの入港回避要請を評価したうえで、「八月末に情報をうけ外務省への要請も行っていながら、なぜ県民に知らせないのか。県民世論を背景にしてこそ実効があり、知事の決意も実るのではないか」「県議会冒頭で『入港回避決議』もできたのではないか」と指摘しました。
 応対した同県の吉田岩水担当理事は、「(入港)予定日が分からないので公開できなかった」「地位協定上入港は拒否できず、細かい解釈については権限外」と逃げの答弁に終始しました。
 石川氏らは、「非核証明」のない艦船の入港を認めない神戸方式にもふれ、「一応要請したという程度のものではなく、手だてを尽くして入港を回避する決意を県民の前に示してもらいたい」と、長崎入港を許可しないよう重ねて求めました。
イージス艦の長崎入港で党県委員会、「入港を許可せず、県民とともに回避の行動を」と県に申入れ
「しんぶん赤旗」2004/9/24