「うたごえは平和の力」を原点に、「うたごえ」で五十年の歩みつづる

 「長崎のうたごえ」創立五十周年を記念する音楽会「いのちかがやけ、うたよひろがれ」が二十日、長崎市民会館文化ホールで開かれ、約七百人が集いました。同音楽会実行委員会が主催したものです。
 田中實実行委員長は、「歌が好きで、思い切り歌うことが青春の表現だった」と創立のころを振り返り、生活やたたかいに根ざし、運動を励まし続けた五十年をたたえました。
 音楽会は「君は生きているか」でスタート。「記念合同合唱団」が、五十年の歩みを二十一曲に込めて演奏しました。
 また、「みんな元気か・長崎の今を歌う」と題して、座・民舞ながさきや劇団TABIHAKU、合唱団ながせん、新婦人コーラス花の輪などが熱演。グループ「PIAMBA」によるマリンバとピアノのゲスト演奏も披露されました。
 「なつかしい」「元気がでた」などの声があちこちで聞かれました。
 「長崎のうたごえ」は一九五四年三月十三日、「長崎うたごえの会」として創立され、被爆地から「原子野」や「平和の旅へ」など反核平和のうたごえを発信してきました。今年の沖縄、来年の被爆六十年・広島と続く「日本のうたごえ祭典」へ、被爆者の心と平和への思いを伝える「長崎のうたごえ」は、新たな半世紀への歩みを始めました。
「長崎のうたごえ」五十周年で記念音楽会
「しんぶん赤旗」2004/9/22