米海軍のジョン・C・ステニス空母攻撃群を構成する、原子力空母ジョン・C・ステニス(満載排水量一〇二、〇〇〇トン)とミサイル駆逐艦ハワード、高速戦闘支援艦レイニアが二十一日、長崎県佐世保港に相次いで入港しました。
 米原子力空母の佐世保寄港は四隻目。このほか、同攻撃群のミサイル巡洋艦レイクシャンプレーンが静岡市に、フリゲート艦フォードが東京に分散寄港しています。

 同日午後、佐世保市内で開かれた集会とデモ行進には、県内各地から約百五十人が駆けつけました。
 集会に参加した日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は、「在日米軍基地の役割はいまや日米同盟の範囲に収まらない。(寄港は)世界的規模の侵略のため、日本の基地を出撃拠点基地として再編する許せないもの」と指摘しました。
 また、沖縄における米軍ヘリコプター墜落事件について詳しく報告し、米国の態度とそれに追随する日本政府の姿勢を厳しく批判しました。
 また、日本共産党の中田晋介県議は、つい先日被爆59周年を迎えた長崎県への入港に、強い抗議の意思を表明しました。  

 集会は最後に「国民の願いに背く、今回の日米両政府の暴挙に慢心の怒りをこめて抗議する」とした「抗議文」を採択しました。
 集会のあと参加者は買い物客などで賑わう、佐世保市の中心街をデモ行進。空母ステニスの入港反対を市民にアピールしました。 
米原子力空母の入港に反対する集会開く−佐世保市−
 赤嶺衆議院議員もあいさつ
あいさつする赤嶺衆議院議員