12日、佐世保海上保安部は、「米海軍燃料部から、赤碕岸壁沖に油が浮かんでいるという連絡があり、直ちに巡視艇を付近に向かわせた。付近海域を調査したところ、赤崎岸壁に接岸中の戦闘給糧艦コンコルドの船尾から約30メートル付近に、直径約7〜8メートルの薄い油膜を認めた。現在、米海軍の作業船1隻が作業を実施中。油の流出元、原因等については調査中。」というコメントを発表しました。

同コンコルド(約1万6000d)は翌13日には赤崎岸壁からはすでに立ち去り、そのすがたはありませんでした。佐世保市基地対策課によれば、「12日に福岡防衛施設局からも連絡があったが、油流出の原因は不明。調査は立ち入り禁止水域で日本側の調査はできない。」ということで、わからないままです。

これに対し、山下千秋市議は、「米軍はボランテイアで海域清掃を行ったということか。自らで汚染したのだから作業するのは当然。しかし汚染責任を認めようとしない態度は許せない。米原潜ラホーヤ火災事故においても原潜事故を隠蔽した、今回もまた米軍責任を隠そうというものだ。安保・地位協定こそが市民の安全、環境を脅かす米軍の横暴を野放しにしている」ときびしく批判しています。

米艦船から油漏れ?
 米軍は日本の調査を拒否−佐世保−
「しんぶん赤旗」2004/08/15