原水爆禁止二〇〇四年世界大会・長崎に参加している日本共産党代表は八日、長崎市茂里町の日赤長崎原爆病院と、恵の丘長崎原爆ホーム(同市三ツ山町)を訪れて被爆者を見舞い、関係者と懇談しました。仁比聰平参議院議員、山下満昭長崎県委員長、中田晋介県議、堀江ひとみ長崎市議が参加しました。
 原爆病院では、進藤和彦院長の案内で入院中の被爆者の病室を訪ね、仁比議員らが「早く元気になってください」と一人ひとりの手を握りながら声をかけました。
 花束を受けた塚本安邦さんは「(被爆したのは)十五歳のとき。天気のいい暑い日は、あの日を思い出します。きょうはありがとうございました」とお礼をのべました。隣りのベッドの西村宣晃さんは元教師。「イラク戦争や憲法九条などの動きが気になります。あの悲惨な被爆の状況を次の世代に知らせてほしい。それが一番の心配です」と話しました。
 同病院の昨年度の入院被爆者数は千六百八十四人で平均年齢は七一・七歳。一年間に死亡した入院被爆者七十四人の死亡疾患は78%ががんです。
 恵の丘長崎原爆ホームでは、百二十人の入所被爆者と職員が出迎えました。仁比議員は「被爆の実相を語り継ぎ、核も戦争もない世界をつくるためがんばります」とあいさつしました。
仁比参院議員らが「日赤原爆病院」と「恵の丘原爆ホーム」で被爆者を見舞い
「しんぶん赤旗」2004/8/10