小学六年生女児殺害事件が起きた長崎県の佐世保市立大久保小学校では二十日、一学期の終業式と、亡くなった御手洗怜美さんとのお別れ会が行われました。
 記者会見した同小学校の出崎叡子校長の話によれば、お別れ会では、怜美ちゃんといっしょに登校していた六年生の友人四人が、正面に掲げられた怜美さんの遺影にしっかり目をむけて語りかけたといいます。
 友人四人は遺影の怜美さんに、「修学旅行にいっしょに行きたかったね」「笑っていた顔が思い出されます」「夢に出てきてくれてうれしかった」「二年ちょっとだけだったけどお友だちになれてよかったよ」「天国から応援してね」と呼びかけ、時折声を詰まらせながらメッセージを送りました。
 送る会では、六年生が「カントリーロード」を合唱、怜美さんが好きだったという「世界はひとつ」を全校児童で歌ってめい福を祈りました。
 出崎校長は子どもたちへの話のなかで、十八日の「お別れの会」で怜美さんのお父さんが言われたことばを忘れないでくださいと繰り返し、「あなたたちが目の前からいなくなったら悲しむ人がいることを、決して忘れないでください。そして自分の人生を大切に生きてください」と伝えました。
大久保小で終業式と怜美さんとのお別れ会
「しんぶん赤旗」2004/7/21