土井首・深堀中校区で、「原爆や戦争は絶対いやだから」と小・中学生も

 被爆地・長崎市内の地域の人たちが毎年取り組んでいる「あみの目平和行進」のトップをきり、市内南部の土井首中学校と深堀中学校区の合同平和行進が十八日、同校区内の住民や子どもたち約二十人が参加して実施されました。
 出発に先立ち吉野一郎県労連議長が、「地域から核兵器なくせ、憲法守れの声を大きくする大事な一歩一歩です」と参加者を激励。ぎらぎらと照りつける日差しのなか、地域の賛同者の名前が書かれたペナントやのぼりを掲げ、平和を希求する音楽を流して、「核兵器も戦争もない平和な地球を」と約三`を行進、中学生や小学生も元気に歩きました。
 工事現場の労働者や、付近で草刈り中の人たちも、「ああ、平和行進ですね、暑いのにご苦労さま」と声をかけ、笑顔で見送っていました。
 毎年歩いているという中学一年の亀井太樹君は、「お父さんやお母さんがよく戦争や原爆の話をしてくれます。そんなことは絶対いやだから」と、汗びっしょりでした。
 行進に拍手を送っていた女性は、「十九歳のとき原爆に会い吹き飛ばされた。徴用工として近くの煉瓦工場で働いていた同級生たちが次々に亡くなって本当に寂しかった」と、いまも癒えない原爆被害に目頭をおさえていました。
長崎市であみの目平和行進がスタート