昨年七月、長崎市の幼稚園児・種元駿ちゃんが、中学一年の男児に誘拐され殺害された事件から一日でちょうど一年が過ぎました。
 殺害現場となった同市万才町の立体駐車場そばの路地には、朝からお花やおもちゃなどを供えて手を合わせる市民の姿が相次ぎました。
 この日は、駿ちゃんの両親や遺族も、弁護士とともに訪れて花を捧げ、静かに追悼。父親の毅さんDは、「多くの方々がお花やおもちゃ、お菓子などをお供えしておまいり下さっているのを実感し、感謝しています」と思いを語りました。
 二歳の男児を抱いた長崎市内に住む女性は、「二度とあってはいけないと思いながら子育てをしてきましたが、佐世保でも子どもの事件が起こり不安です。忘れてはいけないことだと思ってここにきました」と、もってきたボトルのお水を供えていました。
駿ちゃん事件から一年
「しんぶん赤旗」2004/7/2