イラク宣伝。「もうやめたらというけど」「昔は、原爆や戦争の怖さを教えてくれた」などと

 「イラクには行かせたくない」|。異国の戦場・イラクへの自衛隊派兵が続くなか、街頭では親せきなどに自衛隊関係者をもつ人たちの訴えが相次いでいます。
 長崎市の繁華街・大丸前で毎週取り組まれている、有事法制に反対する長崎県連絡会と長崎市連絡会の街頭宣伝・署名行動でも、「兄弟の子どもが隊員」とか、「孫が自衛隊で心配」という人らが毎回さまざまな思いを寄せます。
 二十七日の行動では、「私も被爆者、兄の子どもが自衛隊員」という市内の江川征男さん@M‖仮名‖が、不安を訴える兄の気持ちを代弁しました。「『いつ自分もイラクに行くことになるか分からん』と息子が話している」と。
 「(兄は)もう自衛隊はやめてもよかというけど、本人は『仕事がないから』と、腹を決めているようで|」と江川さん。まず自分の名前を一気に署名しました。
 そして、「兄の子は四十歳。子どもが高校生と中学生だから、いろいろ考えているんだろうけど。原爆も戦争も知らんからね。もちろんイラクにはやりたくないですよ。昔は親も学校も、戦争の怖さや原爆の悲惨さをいつも話してくれたけど|」と続け、複雑な思いをにじませました。
不安訴える自衛隊関係者、イラク派兵に疑問の声
「しんぶん赤旗」2004/03/01