「よみがえれ!有明海」訴訟の勝利を目指して、これを支援する「長崎の会」の結成集会が、15日午後、長崎市の勤労福祉会館で開かれ、県下から150人が参加し、会場を埋めました。

 「有明海訴訟」の原告団は611人になり、132人という弁護団が結成され、これから本格的な裁判が始まります。
 こうした裁判に勝利するには、広範な市民の支援が必要と、「支援する会」の結成となったものです。
 総会では、運動方針を確認するとともに、代表世話人に田北徹長崎大学名誉教授ら3人を、事務局長に、干潟を守る県共同センターの高村暎代表を選出しました。

 このあと記念シンポジウムが行われ、宮入興一愛知大学教授、東幹夫長崎大学教授、河西龍太郎弁護士が意見を発表しました。
 この中で宮入教授は、長崎県の経済が公共事業依存体質となり、有害な諌早湾干拓が政官業の癒着構造の中で強行されていると指摘。政官業の利権構造を打破することが重要と語りました。
 農水省の第三者委員会のメンバーである東教授は、「有明海の環境劣化の原因として疑わしい諌早湾干拓の見直しが、焦眉の課題」と力説。河西弁護士は、勝利のカギは世論の結集と強調し、支援する会の活動に期待を述べました。  
「有明海訴訟」を支援する長崎の会が結成されました
宮入興一愛知大学教授
東幹夫長崎大学教授
河西龍太郎弁護士
代表世話人に選ばれた、田北徹長崎大学名誉教授