長崎違法献金

問題あいまい、すりぬけの典型

自民報告で 市田書記局長が記者会見

2003年2月11日(火)「しんぶん赤旗」
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記者会見する市田忠義書記局長=10日、国会内

 日本共産党の市田忠義書記局長は十日、国会内で定例の記者会見を行い、自民党長崎県連の違法献金事件で同党本部が同日発表した調査報告について、「自浄能力どころか、自浄する気がまったくみられない。いかに問題をあいまいにして、すりぬけようかとする典型的な報告書だ」と批判しました。そのうえで、この程度の不誠実な報告しか出せないのだから、同事件で野党四党が要求している前県連会長の久間章生、現県連会長の虎島和夫両衆院議員の参考人招致の必要性がますます強まったと強調しました。

 市田氏は、報告書では“虎島県連会長は幹事長に任せているから知らない”“久間前会長は職を離れていて何らかかわりがない”などあいまいなもので、「調査に値しない」と指摘しました。

 市田氏は、同事件に関し自民党全国幹事長会議で「これが違法に当たるならどうやって政治資金を集めたらいいのか」と意見が相次いだことを紹介。「いかに自民党全体が法の網をのがれて違法な献金をしていたかということを、問わず語りに示している。報告書も“こんなことをやってどこが悪いのか”と開き直っている」と述べ、今後国会でさらに追及すると強調しました。