「ここにいるだけで幸せな気分」と訪れた人たち

 白と黄色の波もよう|。長崎県野母崎町の「水仙の里公園」で、一千万本の〃水仙〃が満開です。斜面いっぱいに広がった薄黄色の花弁から、甘酸っぱい香りがあたり一面に漂います。眼下に広がる群青の海には奇岩や怪石、沖合いには端島が浮いて見えます。
 家族連れの観光客や、近くのディケア施設から訪れたお年寄りたちが、手をつないで木の階段を上って行きます。待ち構えたカメラマンにポーズをとる人もいて、まわりで笑いがおこります。真っ青に晴れわたった空にはトンビの群れが舞っていました。
 「毎年、夫婦で楽しみにしています」と訪れた長崎市の女性は、「この香り!。ここにいるだけで幸せな気分になるんですよ。香りもビンに入れてみやげに持って帰りたい」と満足そうでした。
 水仙まつりは年明けの一月十二日まで。来場者には水仙の花束がプレゼントされ、土、日曜日には豚汁の無料サービス(限定付き)もあります。
水仙が満開、野母崎町「水仙まつり」
「しんぶん赤旗」2003/12/28