「平和的な復興支援とは何だろう。自衛隊が行って何をするんですか」と市民の声
日本人二人が殺害され、深刻化する一方のイラク情勢|。有事法制に反対する長崎県連絡会と同市連絡会は三日、長崎市役所前から県警前までの緊急昼休みデモを実施しました。「自衛隊を戦場に送るな」と労働者や市民ら約九十人が駆けつけました。
手に手に「自衛隊のイラク派兵やめよ」「憲法9条守れ」などと書いたプラカードやのぼりが、シュプレヒコールのたびに大きく揺れ天を突きます。「これ以上の犠牲者を出すな」「アメリカの占領支配に手をかすな」などと唱和する声にも力が入り、自衛隊派兵に固執する小泉内閣への怒りが官庁街いっぱいに広がりました。
昼休み中の労働者や市民の間から「がんばれ」の声も聞かれました。
デモに参加した青年労働者は、「日本ではテロ、テロというが、もっとイラクの人がどう見ているかを考えるべき。自衛隊は米軍と同じと思われる」といいます。
バスを待っていた女性は、「平和的な復興や支援とは何だろうと考えています。自衛隊が行って何をするんですか」と、日本人犠牲者が出ても変わらない政府の態度に疑問を投げかけていました。