諌早湾干拓問題で共産党の立場ゆがめて報道した、長崎新聞に抗議と訂正要求
 日本共産党長崎県委員会の山下満昭書記長と日本共産党長崎二区の江頭学選対責任者は、三日午前長崎新聞社を訪れ、諌早湾干拓問題について同社が事実と異なる報道をしたことについて、抗議し、記事の訂正を要求しました。
 問題の記事は、長崎新聞の十一月一日づけ一面に掲載されたもので、日本共産党の諌早湾干拓に対する態度について、「『諫干は既に九割完成している。(争点として)訴えても投票行動への効果は薄い』(選対幹部)というのが正直な見方」と報じたもの。
 対応した阿部成人報道部次長に対し、山下氏と江頭氏は、「発言してないことを掲載して、諌早湾干拓問題での日本共産党の立場をゆがめて報道したことは許し難い」と抗議し、記事を訂正するように要求しました。これに対して阿部次長は、申し入れの趣旨をしっかり伝え、社としての回答を党県委員会に行うことを約束しました。
 二区の日本共産党の代表は政見放送、選挙はガキ、ビラなどで諌早湾干拓中止を明確に主張し、街頭宣伝でも「諌早湾干拓は中止を」と訴え続けています。
 申し入れ文は下記の通りです。 
報道記事に対する抗議と訂正の申し入れ

 いま、21世紀最初の総選挙が行われています。今後の日本の進路を問う、重要な選挙です。
こういう中でのメディアの報道については、いっそう正確で公正な姿勢が求められることは当然のことです。私たちも、メディアの取材については最大限の便宜を図り、誠実な対応に努力しているところです。
 ところが、長崎新聞の11月1日の一面報道では、わが党の諌早湾干拓に対する態度について、「『諫干は既に九割完成している。(争点として)訴えても投票行動への効果は薄い』(選対幹部)というのが正直な見方」と報じています。
 この記事は、対応した選対責任者が言いもしないことを「発言したように」記しており、まったく事実に反するものです。
 また、この記事は日本共産党が、諌早湾干拓問題を重要な争点として位置づけていない印象を、有権者に与えることは確実です。
 日本共産党は諌早湾干拓問題を、今回の選挙の重要な争点のひとつと位置づけており、政見放送でも明確に主張しています。選挙ハガキ、候補者ビラなどでもそのことを明記しています。選挙カーからもこの問題を訴えています。
 こうした事実を見ても、記事が日本共産党の立場をゆがめていることは明確です。

以上をふまえ、事実と異なる記事を掲載したことに抗議するとともに、訂正することを要求するものです。

 2003年11月3日
                  日本共産党長崎県委員会
                     委員長 深町孝郎
                 日本共産党長崎2区事務所
                      責任者 江頭 学
長崎新聞編集局長
    本田 貞勝 様