戦闘服、小銃などで完全武装した陸上自衛隊二百五十人による市中パレードが十三日、長崎県佐世保の市街地を縦断する国道で強行されました。自衛隊の車から流される軍歌やものものしい軍靴の響きなどで周辺は異様な空気に包まれました。
 同部隊は九州・沖縄周辺の離島での行動を専門とする広域有事即応部隊(西部方面普通科連隊)。昨年三月に創設されたばかりの特殊部隊です。
 原水爆禁止佐世保協議会(山下千秋理事長)と同市平和委員会(町田勇会長)は、「パレードやめよ!イラクへの自衛隊派兵反対!」と書いた横断幕を掲げて市中パレードに抗議。「憲法九条改悪の動きが強まるなか、制服現場から憲法改悪への圧力を加えるもの」と指摘し、「佐世保市民をイラクにやってはならない」などと訴えました。
 行進する若者の顔は緊張にひきつっています。小旗を持ち幼な子を抱いた自衛隊員の妻は、「イラクに行くかどうかは分かりませんが不安はあります」と言葉少なに語りました。
自衛隊が武装パレード強行。抗議のなか戦闘服・小銃姿で
「しんぶん赤旗」03/10/15