長崎県香焼町の「合併推進町長のリコールを求める会」(菅政和代表)は二六日、徳永重富町長のリコールを求める署名簿を、町の選管に提出しました。このあと選管による審査や署名簿の縦覧などをへて、有効な署名が有権者の三分の一以上と認められれば、来年早々にも町長リコールの是非を問う住民投票が実施されることになります。
 徳永町長は前回町長選後の議会で「単独でやっていく」、「住民の意思を尊重する」と明言しながら、突如として態度を変え、長崎市との合併を来年二月に強行しようとしています。党議員団や住民の「合併するしないは住民投票で」という願いも、一切無視してきました。
 こうした中、合併を阻止するには町長リコールしかないと、町民と日本共産党などで「求める会」を結成、八月末から署名活動に全力を尽くしてきました。
 町長や与党議員は「署名運動は共産町政の再現をねらうもの」と、反共演説を連日行い署名を妨害しました。これに対し、「求める会」と党は全戸配布ビラなどで反撃しながら、地をはうように町民との対話をすすめ有権者の三分の一を大きく突破し、一三八〇人の署名を集めることができました。
 日本共産党の津村国弘議員団長は、「香焼町を残してほしいという町民の根強い願いがあることがわかりました。当面はリコール投票での勝利めざし、全力を尽くしたい」と語っています。
香焼町の町長リコール署名、有権者の三分の一を大きく突破 
 住民が町役場に署名簿提出