福江市内で巡回バス試行運転開始で、街の活性化に期待

 商店街や病院と住宅地を結び、街の活性化の期待を担う「巡回バス」の試行運転が、長崎県福江市で始まりました。離島では初めての試み。
 運行開始式が行われた二十日には関係者約二百人が参加、市商工会議所の才津為夫会頭のあいさつの後、さっそく試乗会が行われました。
 「巡回バス」には九人乗りタクシーが使われ、市内四路線を一日各五便運行します。試行期間は三カ月、運賃はおとな二百円です。
 同市は五島・福江島の中心都市ながら住宅地へのバス乗り入れ路線がなく、高齢化の進行とともに病院や公共施設への足の確保が住民の切実な要望となっていました。また大型店進出による買い物客の郊外や島外への流出、不況の影響を受けた中心商店街の活性化は同市の大きな課題となっています。
 日本共産党と同市議団は、五年前の市議選で「百円程度で乗れる巡回バスの運行」を公約にかかげ、三議席に前進した力で議会でも繰り返し実施を求め、他会派との協力共同を進めてきました。 二〇〇〇年七月には十三人の議員と商店街関係者が協力し、「巡回バス導入に関する提案書」を市長に提出。その後中心商店街巡回バス運行協議会が主体となって試行運転にこぎつけました。
 試乗会に参加した日本共産党の江川美津子市議は、「『買い物や病院に行くのに便利』『コース内なら乗降り自由で助かる』と好評だった。ようやく試行運転まできたが、継続させるための今後の取り組みが重要です」と話しています。
日本共産党の公約実り、福江市内に巡回バス運行
「しんぶん赤旗」2003/8/26