八十人が「占領軍はイラクから出ていけ」「平和憲法守れ」と訴え

 自民、公明、保守新の与党三党が衆院特別委員会で「イラク派兵法案」の採決を強行し、衆院の四日通過を決めたことで、有事法制に反対する長崎県連絡会は同日、長崎市役所前の官庁街で、抗議の緊急昼休みデモを行いました。
 イラク派兵法案の実態は、イラクの人道復興支援ではなく米英軍の軍事占領支援法であることがわずかな国会審議の中でも浮きぼりになっており、憲法が禁止している戦闘地域への自衛隊派兵そのものです。
 駆けつけた約八十人の労働者や市民は、「日本を戦争する国にするな」などと書いたプラカードやのぼりをかかげ、「占領軍はイラクから出て行け」「平和憲法守れ」とシュプレヒコールを繰り返しながらデモ行進。昼休み中の市役所職員や市民から「ごくろうさま」の声がかけられていました。
 「有事法制や自衛隊派兵など絶対イヤ」といってデモに参加した荒木サキさんAMは、「法案の話を聞くたびに強制的に家を接収されたり、ナベやカマまでとられた戦時中のことを思い出します。母は金歯まで供出させられたんです。その上に原爆ですよ」と怒りをあらわにして話しました。
「イラク派兵法は廃案にせよ」と昼デモ
「しんぶん赤旗」2003年7月5日