六月二十九日、長崎県香焼町では実行委員会主催による「憲法をくらしの中に生かそう」町民のつどいが「憲法と市町村合併」ー香焼町の存続の道をさぐるーをテーマにおこなわれ、六十人の町民が参加しました。
 実行委員会代表のあいさつのあと、「法定合併協議会から離脱した町から」と題して、熊本県苓北町の田尻伸春さん(元苓北町役場職員組合・合併問題研究会座長)が、報告しました。田尻さんは、苓北町の職員組合が「合併は重要」と研究会を発足させて活動開始。町民アンケートを実施し、その結果を全戸に知らせた様子などを話し、町長の意思もあり合併協議会から全会一致で離脱したことを紹介しました。
 続いて長崎県上対馬町の武本哲勇日本共産党町議が、合併が決まったあと中心部への移住が増えるなど、すでに合併による弊害があらわれていることを具体的に紹介。県職員や警察官、銀行などの職員や施設の激減などで、経済も厳しくなると指摘し、「長崎市と合併しても香焼町にメリットはないと思う」と結びました。
 つどいでは、参加した町民も町の財政や福祉の問題などについて積極的に発言し、香焼町の存続のために力を合わせることを誓い合いました。
報告を聞くつどい参加のみなさん
パネルで説明する田尻伸春さん
報告する武本哲勇上対馬町議
会場から発言する共産党の津村香焼町議
「憲法と市町村合併」−香焼町の存続の道をさぐる−
 香焼町で町民のつどい