二〇〇三年長崎県母親大会(鎌田信子実行委員長)は八日、長崎大学経済学部キャンパス(長崎市片渕町)に県内から約五百人が参加して開かれ、暮らしや子育て、福祉・教育、市町村合併、平和問題など八つの分科会と、農民運動全国連合会・食品分析センターの石黒昌孝所長による記念講演が行われました。
 長年輸入食品の検査・分析に携わってきた石黒氏は、「食とくらしと平和をつなぐ」と題して講演。ファミリーレストランのほうれん草ソテイから違反農薬を発見した事例をあげて、「冷凍野菜の九割は輸入品、その安全チェックは素通りが実態」とのべ、「事実をあげ『あぶない』と声をあげることが大きな力となる」と強調、地元の農産物を消費することが暮らしと安全を守る道につながると語りました。
 「宝の海 有明海は今」の特別分科会では、東幹夫長崎大学教授らが助言し、「網に付着した浮遊物をどうみたらよいか」「(干拓事業は)いまさらストップできないという意見があるが」「干潟は戻るのか」などの質問に答え、「よみがえれ!有明海訴訟」への支援を訴えました。
 大会では、「いまこそ平和憲法を堅持し、新たな戦争への企てを許さず、力を合わせてよりよい時代を」と呼びかけるアピールを採択しました。
県母親大会、五百人が参加し、暮らしや子育て、平和、諫干など八分科会で討論
「しんぶん赤旗」6月11日