爆心地公園で、発動許さぬたたかいへ決意新たに

 自民・公明などの与党と、民主党、自由党が参院本会議で有事三法案の採決を強行した六日夕刻、長崎市松山町の爆心地公園で、「有事法制(戦争法)の成立に抗議する市民集会」が開かれ、女性や労働者、市民ら約百十人が参加しました。「戦争法に反対する市民の会」が呼びかけたもの。
 同会の舟越耿一代表(長崎大教授)は、国民に中身を知られないうちに有事三法を強行した各党の暴挙を厳しく批判したうえで、「国の政治が憲法の下で行われることに変りはない。『戦争法』が発動されない政治を求め、『戦争協力しない』と多くの国民が発言するときに憲法はよみがえる」と、戦争法を発動させない広範なたたかいを呼びかけました。
 集会参加者も、「教え子を戦場に送るなと訴えてきた。成立に加わった政党に怒りをおぼえる」(男性教師)、「北朝鮮の脅威を流し続け、目くらましされた下での強行、二倍の人を集めて運動を強めよう」(女性)、「国民は納得していない、たたかいは今から」(ハンストを行った女性)などと次々に発言しました。
 集会では、個別法案がつくられるのはこれからであり、『戦争法』の危険性を知ってもらうための活動を広くすすめることを確認しました。
有事三法強行抗議集会、有事三法案の参院採決強行に抗議
2003年6月8日 「しんぶん赤旗」