2002年12月20日、日本共産党長崎県委員会は県庁で記者会見して、久間章生衆議院議員(長崎2区選出)に関わる政治団体の政治資金収支に関する調査の結果について、記者会見しました。
 深町孝郎県委員長は、調査した事実にもとづき、ひとつひとつの疑惑について説明。「久間氏側に説明を求めたい」と述べました。また、小沢和秋衆議院議員の向直也秘書は、関連の資料を長崎地検に提出することを、表明しました。
前日に加津佐町や口之津町まで調査に出かけた中田晋介県議も、その時の様子を詳しく紹介しました。会見には山下満昭書記長も同席しました。
党県委員会が発表した文書は以下の通りです。

久間章生衆議院議員にかかわる政治団体の政治資金収支に関する調査について
                     2002年12月20日 
                    日本共産党長崎県委員会

 久間章生衆議院議員にかかわる政治団体の政治資金の収支について調査した結果、重大な問題点が明らかになったので、以下の通り発表致します。

1.平成13年分の久栄会の収支報告書が平成14年1月29日に県選挙管理委員会に提出されています。しかし、同報告書記載の代表者太田秀敏氏はすでに同年1月24日に死亡しています。
 県選管への届け出は本年4月現在も久栄会の代表者は太田秀敏氏となっています。

2.久栄会の会計責任者は松原英文氏となっています。しかし同氏は84歳という老齢のため、「平成12年の衆議院選挙の前から会の事務には一切関わっておらず、会からの来訪もない」と家族が回答しています。

3.久栄会の平成13年分の収支報告書(平成14年1月29日提出)、及び平成12年分収支報告書(平成13年2月2日提出)には、法律上必要な会計責任者である松原英文氏の自書による宣誓書が添付されています。しかし、松原氏の署名は年ごとに筆跡が異なり、それを見た家族も「いずれも本人のものではない」と回答しました。

4.平成12年分収支報告書によると、久栄会より6月9日に400万円、久間政経研究所より6月4日に1000万円が「推薦料」として、松原英文氏に支出されています。
 しかし、当時松原氏は選挙に立候補したことはなく、家族も「そのような金銭を受領したことは一切ない」と証言しており、説明がつかない「支出」となっています。

 以上の点について、それぞれの政治団体と久間衆議院議員に説明を求めるとともに、関係当局の厳正なる対応を求めるものです。 
本人が知らないうちに1400万円の受領者に…
久間衆議院議員関連政治団体の疑惑について記者会見