「公立保育所を民間移譲する保育行政はおかしい」との声が長崎市内全域に広がり、反対署名が十万にも。二十六日には父母や保育士、職員らが、「民間移譲をひっくり(栗)返そう」とパレード、道行く市民に「茂木、福田保育所の民間移譲反対」を訴えました。

 長崎の保育を充実する会(代表・池山道夫さんら三人)が呼びかけたもの、約百五十人が長崎駅前から浜の町までの一・五`を行進しました。

 パレードは、子どもの健やかな成長を願う、「みんなありがとう」(高橋恵子作詞・作曲)の歌にのせてスタート。父母らは、「子どもは宝、行政改革や財政削減の犠牲にするな」「民間移譲をひっくり(栗)返そう」と唱和、とんがり帽子をかぶった子どもたちも、
「もぎほいくしょをなくさないで」と黄色い声をあげていました。

 長崎市は昨年十二月、十二の公立保育所のうち茂木・福田の二つを民間に丸投げすることを発表。父母や市民の反対で、議会への提案延期を繰り返してきた同市は八月、条例改定を伴わない(議会で論議せず)「民間委託」を経て「民間移譲」する方式を提案。「議会軽視だ」「地方選対策だ」「移譲計画を白紙に」と、市の姑息(こそく)な姿勢に改めて批判が高まっています。
父母、保育士らが「保育所の民間移譲をひっくり(栗)返そう」と元気にパレード
「しんぶん赤旗」10月31日