河西弁護士が、「この時期に裁判しなければ間に合わない」と、原告団や支援する会への参加を訴え 

 「よみがえれ有明!訴訟勝利めざして」と、諫早湾干拓事業・工事差し止め訴訟の準備をすすめている環有明海住民運動連絡協議会(有明海沿岸四県の住民団体で組織)は二十八日、長崎市内で、訴訟原告団への参加と支援を広げるための学習会を開き、約六十人が参加しました。

 「よみがえれ!有明訴訟」と名付けられたこの訴訟は、同事業がすでに公共性を失っているだけでなく、事業による環境破壊は明白であるとして、現在強行されている西工区前面堤防工事の差し止め(仮処分)と、干拓工事そのものの差し止めを求めるものです。

 講演した連絡協議会代表委員の河西龍太郎弁護士(訴訟弁護団副団長)は、農水省が「時のアセス」やノリ不作等第三者委員会の答申を無視して工事を強行している現状を指摘し、「この時期に、この裁判をしなければ有明海はよみがえらない。もう間に合わなくなる
」と裁判への決意をのべ、「漁民と市民の団結を中心とした運動で差止めは十分可能」と展望を語りました。

 参加者からは、「原告や支援する会は何をするのか」「もっと広い人たちに訴えられる運動に」などと、質問や積極的意見が出されました。

 原告団参加や「支援する会」加入の申し込み、問い合わせはFAX095・820・3014(連絡協事務局・岩井)まで。
諌早湾干拓差し止め訴訟学習会ひらく
「しんぶん赤旗」11月1日