「有事法制の背景つかみ、広範囲の運動をすすめよう」と学び交流 

 有事法制に反対する長崎市連絡会(岩本アヤ代表)は十日、市内の県勤労福祉会館で「イラク攻撃・有事法制反対10.10集会」を開き、米国のアフガン空爆から一年を経た今日の情勢を正しくつかみ、地域連絡会の活動を強化する当面の方針を確認しました。約五十人が参加しました。

 「大きい視野で有事法制の背景をつかもう」と、ながさき平和委員会の冨塚明事務局長が、「有事法制の舞台裏」と題して講演。「インド洋から帰ってきた護衛艦六隻が三菱長崎造船所で修理を繰り返している」と、長崎港が佐世保の補完基地となっている実態を指摘しました。

 同氏は、「ブッシュ政権がイラク攻撃や核態勢見直しをすすめ、有事法制を要求する背景には、一国覇権主義とともに、自国の石油や軍需産業の権益がある」とのべ、核戦争になればどうなるかなど、考え学び行動しようと呼びかけました。

 参加者からは、「医療改悪など、小泉首相がすすめる悪政や負担増に反対するたたかいと結んだ可能な限り広範囲の運動を」など、積極的な意見が出されました。

 集会では、「イラク攻撃に反対する明確な表明」と、「有事法制断念」を求める小泉首相あての決議文を採択。マラソン宣伝などの行動計画を決めました。
イラク攻撃・有事法制反対集会
「しんぶん赤旗」10月12日