香焼町の「合併考える会」が緊急町民集会開く
 長崎市への吸収合併を前提とした法定合併協議会への参加の是非を審議する、西彼杵郡香焼町の臨時町議会を前に、同町の「合併問題を考える会」は28日、法定協議会参加に反対する緊急町民集会を開き、約100人の町民が集まりました。
 考える会の菅政和代表(医師)は、「徳永町長は、『町民は合併問題で適切な判断ができない』と暴言を吐いただけでなく、周辺3町と合併の談合までやった」と、町民を愚弄する町長の姿勢をきびしく批判しました。
 津村国弘事務局長は、「住民投票条例をめぐる活動を通じて、町長の態度への怒りが強まり、考える会への共感が広がっている」と述べ、町に地区説明会や町民アンケートを求めていくことを提案。「隣の三和町は『町民の考え抜きで法定協議会に入らない』と、町民懇談会をくり返している」と報告しました。
 集まった地町民の間からも発言が相次ぎ、町長に抗議の手紙を書いたという横山宗嗣さんは、町の財政を独自に分析し、「財政的にやれないという町長発言はごまかし。議員は町民の声こそ大事にすべき」と怒りをぶつけていました。
 集会では、「矯正合併で職員の雇用や町民生活、香焼町の将来はどうなるのか、ビジョンも展望も明らかにしない合併推進は自殺行為に等しい」として、法定協議会不参加などを求める緊急決議を採択しました。
「しんぶん赤旗」9月30日