「自然破壊の諫早干拓はやめて」と、市民や高校生が署名 

 諌早湾の干潟を守る長崎県共同センターは二十五日、長崎市の鉄橋で、「諫早湾干拓事業の中止を求める」宣伝・署名活動を行ない、十五人が「諌早干潟の再生で、宝の海・有明海を取り戻そう」と訴えました。
 署名は、有明海沿岸四県の住民運動団体が呼びかけたもの、「第三者委員会の提言に従い、中・長期の開門調査を」など四項目を求めています。

 共に参加し、マイクで訴えた日本共産党の中田晋介県議は、「目的を失った事業が続き、毎年多額の税金がつぎ込まれるのはなぜか」と問いかけ、そこにはムネオ型企業献金の構造があると指摘し、「自民党長崎県連は、事業の受注企業五十社から七億円もの献金を受け取っている」ことを明らかにしました。

 職場帰りの市民や高校生らが、「これ以上の環境破壊はやめて」などと言いながら署名。一時間に二百七人分の署名とカンパ千六百円が寄せられました。

 市内の女子高生・内野宏美さん(高三)は、「親が仕事で有明海に出かけていますが、いつも『魚がいなくなった』と言っています。もとの宝の海に戻してほしい」と、熊本の父親の思いを代弁していました。
長崎市の繁華街で
諫干事業中止求め宣伝・署名
『しんぶん赤旗』9月27日