拉致事件の全面解明を
日朝会談受け、党県委員会が街頭宣伝
 日朝首脳会談の翌18日、日本共産党長崎県委員会の長崎県委員会は拉致事件を含む、日朝首脳会談についての見解を表明する街頭宣伝を、長崎市内の繁華街などで行いました。

 マイクを握った山下満昭書記長は最初に、「拉致されて亡くなり、日本の土を踏むことができなかった被害者とご家族」に、悔やみのことばを述べました。
 つづいて、「拉致事件は許されない犯罪。日本共産党として強く抗議する」と表明しました。そして、「安否が明らかにされただけではすまない問題」とし、拉致され死亡したと報道された長崎市出身の原敕晁(はら ただあき)さんの家族のことばなどを紹介し、「もう、拉致事件はないのか。責任者はだれなのか。拉致された方々はどのような扱いを受けていたのか」など、真相の全面的解明が求められていると指摘しました。
 さらに、北朝鮮は被害者に謝罪し、保障をすべきだと訴えました。
 
 山下書記長は過去の日本の植民地支配にも言及し、「小泉首相は反省し、謝罪したが、それが本当かどうかは今後問われる」とのべ、「日朝間の懸案事項を、道理にもとづき解決し、両国が敵対から協調関係に転換することを日本共産党は希望している」と結びました。
 
 長崎駅前では、電車待ちの市民が最後まで聞きいり、手を振るなど、各所で演説を聞く人の姿が目につきました。