諌早市長
諌早湾干拓受注企業から1645万円
 諫早市の定例9月議会で、一般質問にたった日本共産党の北村伝市議は11日、同市の吉次邦夫市長が諌早湾干拓事業の受注企業から多額の政治献金を受けとっている問題を取りあげ、姿勢をただしました。
 北村市議は、「2期目に入り、『市長と企業の癒着が目立つ』との投書やメールが寄せられている」とのべ、官報などの独自調査の結果を発表しました。
 1995年からの5年間に同市長が、のべ109社から6610万円の献金を受け、そのうち32社が諌早湾干拓受注企業で献金額は1645万円にのぼることを暴露、「政治への信頼を失う行為であり、えりをただすべきだ」と追及しました。
 同市長は、「法的に適正に処理されており、やましいことはない。受注企業だからと区別すべきでない」などと述べました。
 「99年(2期目の市長選の前年)に、30人の議員のうち12人の議員に10万円ずつ配っているのはなぜか」との指摘に、「お世話になった方に差し上げ、領収書をいただいている」と、事実を認めました。
 傍聴席からは「ひどい」「あきれた」の声が、多く聞かれました。
 北村議員は、「法に触れなければかねをも金をもらってもよいというレベルの問題ではない。反省がなく企業との癒着疑惑はつづく。今後も追及していきたい」と語りました。
「しんぶん赤旗」9月14日