中村照美弁護士が記念講演。「あんな国にしたい」と、映画「軍隊をすてた国」から学ぶ 

 二〇〇二長崎県母親大会(鎌田信子実行委員長)は八日、長崎市ブリックホール国際会議場(長崎市茂里町)に県内から五百人を超える人たちが参加して開かれ、沖縄在住の弁護士・中村照美さんの記念講演が行われました。

 中村弁護士は、「共に歩こう、自立・平等・平和への道を」と題して講演。「とんとんとんからりと隣組」と、幼いころ自ら歌った歌を、「実は隣人が互いに監視し合うスパイ奨励の歌だった」と紹介。「当時の女性は選挙権もなく軍国の母が望まれていた。いままた有事法制で日本がどこに行こうとしているか考えてほしい」と呼びかけました。

 集会では、「憲法九条を持ちながら、米国と共に戦争への道を歩むのはゴメン」と、「軍隊をすてた国」中米コスタリカを知るための映画を見て平和のあり方を学びました。

 参加者した女性は、「日本のこれまでの戦争はみんな日本が仕掛けたもの、憲法を守れば攻めてくる国はないですよ。コスタリカの人は心豊か、日本もあんな国にしたいね」と話しました。

 大会では、「平和と幸せは、それを求め行動する中から生まれます。私たちは、再びあの暗黒の時代に戻ることを決して許しません」と訴えるアピールを採択しました。 
                            「しんぶん赤旗」6月11日
長崎県母親大会に500人